与えられた仕事をこなすだけで一定の給料を得られる会社員とは違い、フリーランスプログラマとして活躍するためには、能動的に働けることが肝心です。指示をしてもらわないと仕事が出来ないようでは、フリーランスプログラマとしてはやっていけません。もちろん、会社員であっても、受動的な働き方しかできないようでは今以上の成長は見込めません。能動的に仕事を進めるためのヒントを紹介します。
能動的に働ける能力は、プログラマに限らず、どのような仕事においても重要です。指示がないと何も仕事が出来ない人は、フリーランスプログラマとしてだけではなく、会社員としても成長は見込めません。常に新しい課題をクリアしていかなければならないプログラマの仕事に、ルーチンワークはありません。いちいち指示を待っていては仕事は進まず、戦力として成り立ちません。この業界で活躍するためには、自分が今、何をしなければならないのか、やるべきことは何なのかを、自分自身で考え、能動的に仕事に取り組める能力、「能動的仕事力」が必要です。
優秀なエンジニアは、「指示がなかったのでテストしていません」などとは、間違ってもいいません。
そのように、能動的に仕事をこなせる人と、そうではない人の違いは、言い換えれば、責任感と当事者意識の違いであると言えるでしょう。やらされてる感で仕事に取り組んでいる人は、責任感も希薄、当事者意識も希薄であるがゆえに、言われたことだけをやる指示待ち族となってしまいます。「指示がなかったのでやっていません」というセリフは責任感の欠如の典型です。与えられた仕事であっても、その仕事に対する責任感と当事者意識が強ければ、必然的に能動的な姿勢で取り組むようになります。能動的に仕事に取り組むことによって、自分に足りないものも見えてくるため、スキルアップにも積極的になります。さらに、いかにして効率的に仕事を進めるかという生産性の向上についても考えるようになっていきます。この好循環が、優秀なエンジニアとして成長するポイントです。
プログラマの能動的仕事力を養うトレーニングとして、自分一人でソフトウェアを開発してみることを推奨します。開発するものは何でもかまいません。自分が興味を持てるもので良いでしょう。企画、設計、実装から、テスト・デバッグ、運用までを全て自分の頭で考え、実行し、成果物として完成させるまでの全てを一人でこなすためには、まさに「能動的仕事力」が必要です。
先々のことを考え、予測し、自ら実行し、チェックするという、一連の流れを体感することができるでしょう。
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