フリーランスとして独立するにあたって、不安を感じない人はまずいません。収入はどうなるのか、仕事をとってくることができるのか、本当に自分のスキルで通用するのか・・・。これらの不安は、言い換えれば、会社員としての安定を捨てることへの不安です。会社員としての価値観で考えると不安に思えることも、違う価値観で見ればモチベーションアップにつながるかもしれません。
同じ仕事をしても、所属する会社やポジションによって給料、つまり収入が変わるのが会社員です。そのため、できるだけ給料の高い会社に勤めようとします。そのため、「給料が高い大企業に勤めている人がうらやましい」という価値観がうまれます。
入社後は、仕事量が増えても減っても、基本的に月々の給料は同じ金額で振り込まれます。賞与や昇給には反映されるケースもありますが、基本的に仕事量と収入が直結しないため、「やればやるほど損」という会社員ならではの価値観がうまれます。
また、会社員の場合は残業手当が支給されます。一定の勤務時間を越えて業務をした場合に、その時間に応じて支給される手当です。極端なことを言えば、何もしていなくても、その時間帯に会社にさえいれば残業手当をもらうことができます。「もらえるものはもらったほうが得」という、価値観がうまれます。
会社員には、有給休暇という制度があります。仕事をしなくても給料がもらえる制度です。「有給休暇は使い切らないと損」という価値観がうまれます。
会社員には、評価制度があります。プログラマは、主にその技術スキルで評価されます。評価は賞与や昇給といった形で収入に反映されます。「評価対象となる技術を上げる」という価値観がうまれます。同時に、「評価につながらない仕事ならやる意味がない」という価値観もうまれます。
どんな会社でも常に業績が安泰しているわけではありません。いいときもあれば、悪いときもあるものです。会社員の収入は会社全体の業績によって左右されます。このような待遇や条件だけを重視する価値観を持って働いていると、給料が下がればモチベーションが下がり、待遇が悪くなればやる気をなくして辞めたくなります。
少々、極端な表現もありますが、以上のような価値観に立ってフリーランスという働き方を見ると、不安ばかりが募ると思います。
多くの人が気づいていることですが、大企業に勤めているからと言って、優秀なプログラマ・エンジニアであるとは限りません。むしろ、大企業のようなマンモス組織の中のほんの小さな駒としてしか動いたことのないプログラマは、スキルも経験もごく限られた範囲でしかない場合も少なくはありません。それでも、大企業のプログラマをうらやましいと思えるでしょうか?
仕事を選べない会社員にとって、その仕事をやる意義を見出すのは困難かもしれません。だからこそ、「サボっても必死でやっても同じ給料なら、やればやるだけ損」という価値観がうまれてしまうのです。しかし、小さな会社のプログラマでも、フリーランスプログラマでも、自分の仕事に誇りを持ってやりがいを感じながら働いているプログラマがたくさんいます。技術者である以上、自分の仕事に誇りとやりがいを持てるかどうかは、重要なファクターではないでしょうか?
プログラマとは、手に職を持つ専門職です。どうでもいいシステムのプログラムを書くこともできれば、誰かの役に立つシステムのプログラムを生み出すこともできます。せっかくのその腕を、その腕を、組織の中で無駄にしてはいないでしょうか。あなたの上司や会社が、必ずしも正しい目を持っているとは限りません。限られた空間の中のほんの一握りの人間の評価を全てだと思い込んではいけません。いまの職場で思うような活躍ができていないとしたら、その理由は、もしかしたらあなた自身ではなく、あなたを使う人の能力が足りないせいかもしれません。
フリーランスプログラマとして活躍するために必要不可欠な資質が、「能動的に働けること」です。会社員であれば、指示されたことだけをこなしていても給料はもらえますが、それではフリーランスプログラマとして生きることはできません。フリーランスとしての一歩を踏み出すことすらできないでしょう。 続きを見る
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